2009年12月03日
徹底攻略・ワイヤー・愛スプライス編
久しぶりの徹底攻略編です。
今回は、只今実技試験真っ最中の、ワイヤ-・アイ・スプライスです
とはいえ、今回の実技試験は、前回のロープとは違って
一部の見本参照が可能となっているため、記事として書くべきか迷いましたが・・・
(写真添付が非常に面倒くさいのです・・・)
試験対策というよりは、将来仕事で必要になった時にこのブログ見ながらしっかり思い出してもらうために
必死こいて書くことにしました!!!
ちなみに僕は非常に記憶力が悪いので試験の3日後には忘れてると思います・・・
以前、調査船に就職した学校の先輩から聞いたのですが(ちなみに先輩は甲板部です)
「ワイヤーのアイスプライスは仕事でしょっちゅうやってる」
とのことでした。
そして、教官曰く「卒業生がやり方を忘れて、学校までたまに聞きに来る」そうです。
これでは、書かずにいられません(笑)
もし学校の卒業生や新人船員の方たちが、
このブログを見て、少しでも参考になったとしたら、これ幸いであります。
(ただ、あくまで学生が授業で習った範囲での説明となりますので、
内容に至らないところがあるかもしれませんが、その点は御理解願います。)
では、さっそく始めましょう!
(長くて有名なバラスト部員のブログ以上に長くなりそうですので・・・
前もって謝っておきます。すみません・・・)
まず、片方のエンドからストランドをほどきます。ほどき方は時計回りに1本ずつ。
ほどいた順番に1から6の番号を付けると分かりやすいです。
ほどく長さは6周ほどくと丁度いいとか小耳にはさみましたが、本当でしょうか?
ワイヤーの太さの20倍とか、30倍とかって説も有りますので、詳しい方教えて下さい。
作りたいアイの大きさを決めたらまず1番ストランドから差し込みます。
ストランドは2本くぐらせます。

※写真はクリックすると大きくなります。
次は2番ストランドです。1番と同じ場所から差し込み、今度は3本くぐらせます。

3番ストランドを入れる前にアイをひっくり返します。
そしたら3番は2番のとなりから出てくるようにストランドを2本くぐらせます

最後に4番ストランドを3番と同じ場所から入れて、1本だけくぐらせると
第一段階終了!

次に、アイを足に固定して1~6のストランドを引っ張ります。
このとき5番・6番とハート(心)は6の字を描くアイの上側にくるようにします。

よいしょ!っと。 しっかり締めないとあとで隙間ができて後悔します・・・

そしたらストランドを巻き差していくのですが、
スタートはエンド側の4番から。左手でアイ側にしっかり引っ張って、
出来た隙間にスパイキを差し込みます。
アイを足でしっかり固定するとやりやすいと思います。

スパイキを手前に回して、向こう側へ。

そしたら、スパイキを立てます。

4番を右手で手前に持ってきて・・・

隙間に差し込み、最後まで引っ張ります。このときストランドを左に回しながら差し込むと、
よりがほどけてストランド同士の摩擦が増えるので、強固になるらしいです。

ストランドが上にくるような状態にしてワイヤを足で固定しておきます。

スパイキを手前に回して、反対側へ。

スパイキを立てて・・・

右手でストランドを持って・・・

左に回しながら隙間に差し込みます。

この動作をあと一回繰り返すと、図のようになりますので、
次は、3番を左に引っ張りながらスパイキを図の位置に差し込んで、
4番と同じ要領で「スパイキ回す、スパイキ立てる、ストランド差し込む」を3回繰り返します。

すると、こんな感じになります。

2番も同じ要領です。

こんな感じになります。

1番も同様にやってみて下さい。

そしたらこんな感じに仕上がります。

次は心(ハート)ですね。
慣れれば5番と一緒に入れていけますが、今回は心だけ先に入れていきます。

スパイキで1番ストランドの上を通る2本のストランドのうち、手前側の1本をすくいます。

あとは、スパイキを手前にぐるぐる回していくだけで・・・

1回転

2回転

3回転すると、不思議なことに心がストランドの中に見事に納まります。

次は5番です。6番と間違えないように、注意してください。

スパイキは先ほど心を入れた場所と同じところに差し込みます。

スパイキを少し手前に回すとすぐに隙間ができるので、ここに5番を差し込みます。
確か、アイをしっかり握ってスパイキを回すと、つなぎ目に隙間ができにくいらしいです。
(ちょっと、自信がないので、間違っていたら御免なさい・・・)

この最初に差し込むときだけは、ストランドを左に回さないで、
ねじれがないように差し込んで下さい。

ここからはいつも通りです。ここから3回巻き差します。

スパイキを回して向こう側へ。

そしたら、スパイキを立てて、ストランドを左に回しながら差し込みます。

これを全部で3回繰り返すと、こうなります。
見事にアイのつなぎ目に隙間が出来ちゃいましたね(笑)
う~ん・・・見本としては、かなり悪い出来なんですが・・・
撮影に協力してもらっているので、ここは許して下さい。さすがに文句は言えませんでした。

いよいよ最後の6番です。ここで間違えると悲惨ですので、ここは慎重に・・・
写真の通り、5番ですくったストランドの一つ上のストランドにスパイキを差し込みます。

アイをしっかり握りながら、スパイキを少し手前に回し・・・

5番同様、ここだけはストランドを左に回さないで、素直にそのまま差し込みます。
あとは、もう分かりますね?5番と同じくここから3回巻き差していきます。

やっと完成! こんな感じになりましたか?

この後は、余分なワイヤーをカットして、
その上から麻ひもなどで巻いて綺麗に仕上げるのでしょうが・・・
今回の実技講習では一応ここまで仕上げて終了!となりました。
参考になったでしょうか?
内容についてもし間違いがあれば、指摘していただけると助かります。
他にも技術的な面で「ここはこうした方がよい」などありましたら、是非お聞かせ下さい!
それから、今回放課後の貴重な練習時間を割いて撮影に協力してくれた栗原君
練習の成果あって、試験本番ではかなり綺麗な仕上がりで一発合格でした。おめでとう!
さて、
今回のワイヤー・アイ・スプライスの実技試験をもって、
1年時の航海実技はすべて終了となりました。
ということは、座学の授業が、ぐ~んと増えるってことですよね!
これからは睡魔との闘いですな!
今回は、只今実技試験真っ最中の、ワイヤ-・アイ・スプライスです
とはいえ、今回の実技試験は、前回のロープとは違って
一部の見本参照が可能となっているため、記事として書くべきか迷いましたが・・・
(写真添付が非常に面倒くさいのです・・・)
試験対策というよりは、将来仕事で必要になった時にこのブログ見ながらしっかり思い出してもらうために
必死こいて書くことにしました!!!
ちなみに僕は非常に記憶力が悪いので試験の3日後には忘れてると思います・・・
以前、調査船に就職した学校の先輩から聞いたのですが(ちなみに先輩は甲板部です)
「ワイヤーのアイスプライスは仕事でしょっちゅうやってる」
とのことでした。
そして、教官曰く「卒業生がやり方を忘れて、学校までたまに聞きに来る」そうです。
これでは、書かずにいられません(笑)
もし学校の卒業生や新人船員の方たちが、
このブログを見て、少しでも参考になったとしたら、これ幸いであります。
(ただ、あくまで学生が授業で習った範囲での説明となりますので、
内容に至らないところがあるかもしれませんが、その点は御理解願います。)
では、さっそく始めましょう!
(長くて有名なバラスト部員のブログ以上に長くなりそうですので・・・
前もって謝っておきます。すみません・・・)
まず、片方のエンドからストランドをほどきます。ほどき方は時計回りに1本ずつ。
ほどいた順番に1から6の番号を付けると分かりやすいです。
ほどく長さは6周ほどくと丁度いいとか小耳にはさみましたが、本当でしょうか?
ワイヤーの太さの20倍とか、30倍とかって説も有りますので、詳しい方教えて下さい。
作りたいアイの大きさを決めたらまず1番ストランドから差し込みます。
ストランドは2本くぐらせます。
※写真はクリックすると大きくなります。
次は2番ストランドです。1番と同じ場所から差し込み、今度は3本くぐらせます。
3番ストランドを入れる前にアイをひっくり返します。
そしたら3番は2番のとなりから出てくるようにストランドを2本くぐらせます
最後に4番ストランドを3番と同じ場所から入れて、1本だけくぐらせると
第一段階終了!
次に、アイを足に固定して1~6のストランドを引っ張ります。
このとき5番・6番とハート(心)は6の字を描くアイの上側にくるようにします。
よいしょ!っと。 しっかり締めないとあとで隙間ができて後悔します・・・
そしたらストランドを巻き差していくのですが、
スタートはエンド側の4番から。左手でアイ側にしっかり引っ張って、
出来た隙間にスパイキを差し込みます。
アイを足でしっかり固定するとやりやすいと思います。
スパイキを手前に回して、向こう側へ。
そしたら、スパイキを立てます。
4番を右手で手前に持ってきて・・・
隙間に差し込み、最後まで引っ張ります。このときストランドを左に回しながら差し込むと、
よりがほどけてストランド同士の摩擦が増えるので、強固になるらしいです。
ストランドが上にくるような状態にしてワイヤを足で固定しておきます。
スパイキを手前に回して、反対側へ。
スパイキを立てて・・・
右手でストランドを持って・・・
左に回しながら隙間に差し込みます。
この動作をあと一回繰り返すと、図のようになりますので、
次は、3番を左に引っ張りながらスパイキを図の位置に差し込んで、
4番と同じ要領で「スパイキ回す、スパイキ立てる、ストランド差し込む」を3回繰り返します。
すると、こんな感じになります。
2番も同じ要領です。
こんな感じになります。
1番も同様にやってみて下さい。
そしたらこんな感じに仕上がります。
次は心(ハート)ですね。
慣れれば5番と一緒に入れていけますが、今回は心だけ先に入れていきます。
スパイキで1番ストランドの上を通る2本のストランドのうち、手前側の1本をすくいます。
あとは、スパイキを手前にぐるぐる回していくだけで・・・
1回転
2回転
3回転すると、不思議なことに心がストランドの中に見事に納まります。
次は5番です。6番と間違えないように、注意してください。
スパイキは先ほど心を入れた場所と同じところに差し込みます。
スパイキを少し手前に回すとすぐに隙間ができるので、ここに5番を差し込みます。
確か、アイをしっかり握ってスパイキを回すと、つなぎ目に隙間ができにくいらしいです。
(ちょっと、自信がないので、間違っていたら御免なさい・・・)
この最初に差し込むときだけは、ストランドを左に回さないで、
ねじれがないように差し込んで下さい。
ここからはいつも通りです。ここから3回巻き差します。
スパイキを回して向こう側へ。
そしたら、スパイキを立てて、ストランドを左に回しながら差し込みます。
これを全部で3回繰り返すと、こうなります。
見事にアイのつなぎ目に隙間が出来ちゃいましたね(笑)
う~ん・・・見本としては、かなり悪い出来なんですが・・・
撮影に協力してもらっているので、ここは許して下さい。さすがに文句は言えませんでした。
いよいよ最後の6番です。ここで間違えると悲惨ですので、ここは慎重に・・・
写真の通り、5番ですくったストランドの一つ上のストランドにスパイキを差し込みます。
アイをしっかり握りながら、スパイキを少し手前に回し・・・
5番同様、ここだけはストランドを左に回さないで、素直にそのまま差し込みます。
あとは、もう分かりますね?5番と同じくここから3回巻き差していきます。
やっと完成! こんな感じになりましたか?
この後は、余分なワイヤーをカットして、
その上から麻ひもなどで巻いて綺麗に仕上げるのでしょうが・・・
今回の実技講習では一応ここまで仕上げて終了!となりました。
参考になったでしょうか?
内容についてもし間違いがあれば、指摘していただけると助かります。
他にも技術的な面で「ここはこうした方がよい」などありましたら、是非お聞かせ下さい!
それから、今回放課後の貴重な練習時間を割いて撮影に協力してくれた栗原君
練習の成果あって、試験本番ではかなり綺麗な仕上がりで一発合格でした。おめでとう!
さて、
今回のワイヤー・アイ・スプライスの実技試験をもって、
1年時の航海実技はすべて終了となりました。
ということは、座学の授業が、ぐ~んと増えるってことですよね!
これからは睡魔との闘いですな!
Posted by おりどポートラジオ at 21:22│Comments(0)
│航機実技・授業