突然の出港からおよそ27時間ほど。
やっとこさ九州・鹿児島湾にたどり着きました。

東京から串本までの航海の際は「平和な航海だった」と書いたことに対し、一部異論を唱えた者もおりましたが、今回の航海は私も負けを認めます。

しんどかったです。

始まりは振れ止め錨を巻き上げたところ、廃棄ホーサーのようなものが絡まって取れないことからでした。
甲板員の必死の作業によりなんとか解くことに成功しましたが、この時点で1時間遅れ。
更に、高気圧の吹き出しの風を背後に受けながらの航海。
四国沖に海上風警報が出ている中の船橋当直は私もけっこうきつかった。

右に左に合わせて30度近く傾く真っ暗なブリッジで、ひたすら舵を取り続ける者、レーダーで他船の動向を見守る者、海図に現在地を記録する者その他、清水24期生に初めて「連帯感」が生まれた瞬間のように思います。
私は船橋当直でしたが機関室の方々もどうもお疲れ様でした。

もちろんマーライオン状態の者も結構出ました（笑）

思い出したくもないので夜の話はこのぐらいで。。

こんな悪夢のような夜を越えた朝は、空は晴れ渡り海は青く、とても爽快でした。
錦江湾に入り揺れも収まると、それはまるで見慣れぬ外国にでも来たような気分。



カメラを構える者たちの見る先には・・・



雄大な桜島が広がっていました。



今日からしばらく船内で実習の日々ですが、まずはゆっくり疲れを癒したいと思います。



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